「遠方のお客様から注文を受けたけれど、銀行振込だと入金確認までにタイムラグが発生してしまう……」
「公式LINEやメールでの商談の流れで、そのままスムーズにクレジットカード決済を案内できたら便利なのに……」
このように、対面ではないお客様との取引において、決済手段の選択肢にお悩みではありませんか。特にBtoB(=企業間取引のこと)のスポット契約や、SNSを活用した個人の受注販売、オンラインレッスンなどでは、画一的なECサイトを構築するよりも、普段の連絡ツールをそのまま決済窓口にできる仕組みが求められています。
その悩みを解決するのが「メール決済(リンク決済)」です。お客様へ連絡するメールやLINEのトーク画面に、専用の決済用URLを貼り付けて送るだけで、簡単に決済を完了してもらうことができます。
本記事では、メール決済の具体的な導入手順から、業務効率化を成し遂げた他社の活用事例までをわかりやすく丁寧に解説します。
【1分でわかる】メール決済の概要と導入メリット
メール決済(URL送信)を導入する3つのメリット
- 既存の連絡ツールをそのまま使える:メールやLINE、各種SNSのDM(ダイレクトメッセージ)など、普段お客様とやり取りしている画面がそのままレジ(決済窓口)になります。
- システム開発やホームページが不要:決済代行会社が提供するシステムを利用するため、自社で面倒なWebサイトの構築を行う必要がありません。
- 入金確認の手間(入金消込)を削減:お客様が決済を完了すると、管理画面にリアルタイムで反映されるため、銀行の通帳を毎日チェックする手間がなくなります。
メール決済の運用イメージ(銀行振込との違い)
・お客様の手間
メール決済(Paysysなど):非常に少ない(URLを開いて入力するだけ)
従来の銀行振込:多い(ATMやネットバンキングでの振込操作)
・入金確認のスピード
メール決済(Paysysなど):即時(リアルタイム)
従来の銀行振込:数時間〜数日(土日祝日は確認が遅れる)
・未入金(督促)リスク
メール決済(Paysysなど):低い(その場支払いを促しやすいため)
従来の銀行振込:高い(「後で振り込もう」による失念が多い)
・入金確認の手間
メール決済(Paysysなど):自動化(管理画面で一目瞭然)
従来の銀行振込:手動(通帳と請求書を照合する作業が必要)
メール決済(リンクURL決済)の具体的な導入手順
メール決済を自社のビジネスに導入する流れは、驚くほどシンプルです。大きく分けて以下の3つのステップを進めるだけで、すぐにスタートできます。
ステップ1:決済代行会社(Paysysなど)への申し込み・審査
まずはメール決済のシステムを提供している決済代行会社(=事業者とクレジットカード会社の間に入り、決済手続きをまとめて代行する会社のこと)へ利用の申し込みを行います。
申し込み後、クレジットカード会社による加盟店審査が行われます。必要書類(営業許可証や取扱商品の情報など)を提出し、無事に審査が通過すれば、貴社専用の管理画面アカウントが発行されます。
ステップ2:管理画面で決済URLを発行する
無事にアカウントが発行されたら、実際の運用に入ります。
決済代行会社の管理画面にログインし、お客様に請求したい「金額」や「商品・サービス名」を入力します。画面上の「URL発行」ボタンをクリックすると、その注文専用の決済URLが自動的に生成されます。この作業にかかる時間は、慣れれば30秒程度です。
ステップ3:メールやLINEでお客様にURLを送信する
生成されたURLをコピーし、お客様への案内メール、公式LINEのチャット、またはInstagramなどのDMに貼り付けて送信します。
株式会社ペイメントフォーが提供する「Paysys(ペイシス)」などのサービスでは、外部のメーラーを使わずに、管理画面から直接メール配信やSMS(=スマートフォンの電話番号宛てに短いメッセージを送る機能のこと)の送信ができる便利な一元管理機能も備わっています。
お客様がそのURLをクリックすると、セキュリティで保護された安全な決済画面がスマートフォンやパソコンに表示されます。そこでお客様が決済方法を選択して支払えば、その場で即座に手続きが完了します。
どのようなビジネスで使われている?メール決済の活用事例
メール決済は、物販だけでなく「形のないサービス」の代金回収において、特に大きな威力を発揮します。代表的な3つの活用事例をご紹介します。
事例①:BtoB企業の見積もり物販・スポットコンサルティング
・これまでの課題:普段は請求書を発行して翌月末の銀行振込(掛け払い)で取引をしていた。初めて取引する企業やスポット案件では「先払い後の着手」をお願いしたいものの、相手企業にとっては銀行振込の手続きの手間や手数料の負担が大きく、心理的なハードルになっていた。
・メール決済の導入後:お見積もり金額が確定した段階で、メールに決済URLを添付して先方に送信。「カード登録の完了をもって正式に案件着手とさせていただきます」という運用ルールに切り替えた。クレジットカードの即時登録という手軽さのおかげで、先方に負担をかけずスムーズに商談が成立し、未入金リスクの防止にも繋がった。さらに、カードを使いたくない取引先に対しては、注文ごとに専用の仮想口座を発行する「バーチャル口座決済」のURLを案内することで、相手はいつもの銀行振込のまま、自社側の入金消込作業を自動化することにも成功した。
事例②:個人向けオンラインスクール・個別レッスン
・これまでの課題:Zoomなどを使ったオンラインレッスンを展開しているが、入会金や初月の月謝の支払いに銀行振込を指定していた。しかし、入金確認ができるまでレッスンを開始できず、お客様をお待たせしてしまうタイムラグが発生していた。
・メール決済の導入後:公式LINEで体験レッスンの申し込みを受けた際、そのトーク画面でそのまま決済URLを送信。お客様が手元のスマートフォンでその場ですぐに決済を終わらせてくれるため、即日レッスン枠を確定できるようになり、成約率が大幅に向上した。
事例③:オーダーメイド商品や特注品の販売
・これまでの課題:お客様の要望に合わせて一点ずつ制作するスタイルのため、事前にECサイトに一律の価格で商品を登録しておくことができなかった。電話口でクレジットカード番号を聞き取る手法(徒手入力)を検討したが、聞き間違いのミスやセキュリティ上のリスク(=カード情報の漏洩リスクなど)が高く、導入を断念していた。
・メール決済の導入後:注文内容が決定し、金額が決まった段階で個別のお客様に向けた金額のURLを発行してメールで送信。お客様自身に直接カード情報を入力してもらうため、自社でカード情報をお預かりする必要がなく、極めて安全なキャッシュレス対応が実現した。
まとめ:普段のコミュニケーションを、そのまま安全な決済の場に
メール決済の一番の魅力は、お客様が「使い慣れている連絡ツール(メールやLINE、SNS)」の文脈を崩さずに、流れるように決済手続きへと案内できる点にあります。わざわざ別のECサイトへ移動して、改めて住所や名前を入力してもらう必要がなくなるため、お客様の「購入の手間」を減らし、途中で購入を諦めてしまう離脱(カゴ落ち)を防ぐことにも繋がります。
また、システム開発を必要としないため、低コストかつ最短ルートでクレジットカード決済を導入したいと考えている中小企業や個人事業主のお客様にとって、これ以上ない最適な選択肢となるでしょう。
銀行振込の入金確認に追われる日々や、未入金の催促ストレスから解放されるために、URLを送るだけのシンプルな「メール決済」を自社のビジネスに導入してみてはいかがでしょうか。
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